東京ひとり旅 ~エヴァを見に行ったら庵野秀明にも会えた夏 2015~ 【序:運命に導かれしオッサン】
270日ぶりのご無沙汰です。
ちょっとしたコトでは更新されないことで定評のあるスナブログですが、
この連休にちょっとしたコトがありましたので、
久々に日記にシタタメたいと思います。
アラフォーおっさんの東京一人旅の記録ですが、
話も長くなりそうなので3回くらいに分けて書きたいと思います。
ご興味のある方だけお付き合いください。
もしかしたら東京観光を考えている方にも
役立つかもしれないし、役立たないかもしれません。
信じるか信じないかは、アナタ次第です!
✽TOKYO計画 ニーマルイチゴー
さて、今回の旅のきかっけは、
地元長野県で『エヴァンゲリオン展』が開催されるのを知ったからでした。
同県内とは言え、ボクが住んでる田舎町から開催場所の長野市までは結構距離があるので、「せっかく長野市まで行くなら、ついでに東京まで足を延ばそうか…」
というのが今回のTOKYO計画であります。
ボクの大好きなエヴァンゲリオンの “展” ですから、人ごみを避けてゆっくり見たい!
…ということで、人生初の有給休暇も取得して、ハリキッて臨んだわけです。
とは言っても、相変わらずの寂しい一人旅ですし、東京へ出ても何処を観光するわけでもなく、ひたすらにおもちゃを買い漁り、行列ラーメン店・有名カレー店を食べ歩く…という計画でした。
ホテル探しをした時期がちょっと遅かったのですが、
運良く新宿のビジネスホテルが取れたので、新宿を中心に
『中野』と『秋葉原』を行ったり来たりするような計画を立てました。
新宿にホテルが取れたことで、動きやすかったこともありますし、
この “新宿” というキーワードが、
後の奇跡を呼び込むきっかけとなったのでありました。
(詳細は次回エントリー【破】で明らかに!?)
✽旅のはじまり ~ やっぱりエヴァはすごかった
7月17日金曜日。
ド平日の朝7:00の電車に乗って、旅が始まりました。
長野市まで各駅停車・普通列車の長旅です。
東京まで2泊旅行となると、それなりにお金もかかるので、
ケチれるところはケチります。
途中の松本駅にて。帰りに乗る予定の「スーパーあずさ」が待機中。
この連休は運悪く台風11号が来たため、電車が止まらないか心配でした。
この時刻なぜか台風とは関係ない山梨で大雨が降っており、
スーパーあずさが午前中運休という不安なアナウンスも流れてくる。
ちなみに、今回は荷物を減らしたくてデジカメを持って行きませんでしたので、
写真は、4年落ちのガラ・ケータイ画質となっております。悪しからず。
電車に揺られること約3時間、ようやく長野市に到着しました。
アルピコバスに乗り展示場へ。
ここが今回『エヴァンゲリオン展』の長野会場に選ばれた『水野美術館』です。
玄関先には日本庭園もある、純和風な美術館でした。
普段は日本画や陶芸作品などを展示しているようですが、
なんでこんな所でエヴァ展が開催されたんでしょうね?
…金か?政治か?
そんなことをモヤモヤ考えながら入場すると…
明らかに和風テイストにマッチしない、ムラサキ色の物体が!?
純和風な背景の前で、初号機さんがカッコつけてらっしゃいます。
やっぱり平日とあって、お客さんもそんなに居ない。
有給を取って正解だったと確信する。
おじさんたち、絶対にエヴァなんて見たことないでしょ?
…というような老夫婦まで来てたのが印象的だった。(孫の付き添いとか?)
まずは3階の展示スペースより見学。
テレビシリーズの現物セル画がありました。
画像は買ってきた図録を写したものです。(勝手に載せたら怒られるかな?)
有名どころのシーンばかりチョイスしてあって見応えありました。
エヴァという作品は、当時のテレビアニメのクオリティーを格段に引き上げたと言われていますが、実際のセル画を見ると、本当に細かく描いて作り込んであるんだ…
ということが分かります。
やっぱりエヴァは偉大である。特にテレビ版は。
考えてみると、セル画レスになった今となっては、
今後こういったモノを見られる機会も少なくなるでしょうねぇ(しみじみ)
あと、展示を見始めて良いと感じたところが、館内に響いていいた「音」。
たぶん空調の音だと思うけど、微かに『ゴォォォォォォ…』と響く音が、
なんか“セントラルドグマ”っぽくて臨場感ありました(笑)
2階の展示スペースにはナマ原画や直筆の設定資料が多数展示してありました。
庵野監督やその他著名な原画マンが描かれたナマの線を見られて感涙モノ。
欲を言うと、どなたが描いたものなのかも掲示して欲しかった。
新劇場版のモノが主だったのですが、CGだと思ってたところが、
けっこう手で描かれているんだ…とビックリしました。
爆発・煙は庵野アニメの真骨頂ですが、使途が死んで液状になって流れ出すシーンとか
まさか手描きだと思ってなかったので驚きました。
今やCG技術が発達し過ぎて、煙や水の表現もリアルに作れるようになったから、
エヴァのような“極限にまで達したアナログ仕事”は貴重かもしれませんね。
その“手描き仕事の凄さ”というのが、なぜか新劇場版ヱヴァの画面から伝わって来ないのが残念なところ。
そこが宮崎アニメとの決定的に違うところだと思うのですが…。
仮設変電所や電柱など、ホントに緻密に描いてあって感心するばかり。
これも、あれも手描きだったのか!…の連続でした。
こんな複雑な電柱のカットも…
何枚もの絵が重ねられて作っているのでした。
展示場でも、こんな感じに原画を並べてあって分かりやすかったですね。
「安全フレーム」の外に描かれたB地区を拝めるのも、原画ならではの醍醐味!
使途の設定資料。欄外に落書きがしてあったりして笑える。
暫し時間を忘れて見入っていましたが、
この後新幹線に乗らなきゃいけないので、時間を忘れちゃいけないのです。
もう少し早く来て時間をとればよかった…と、少し後悔しました。
もうひとつ、ちょっとだけ後悔したのが、味も素っ気もない前売り券をコンビニで発券してしまったこと。
絵が付いた当日券を現地で買い直そうかと真剣に悩みましたが、それだけのために1,000円出すコトはないだろうと思い踏みとどまりました。
代わりにポストカード買いました。
正午過ぎ、展覧会には満足しながらも、後ろ髪を引かれる思いで水野美術館を後にする。
✽夢の大都市 TOKYOへ
さて、電車で東京へ行くとなったら、今はコレに乗らない手はないでしょう。
13:02発 E7系 北陸新幹線『はくたか』562号で東京へ!
平日だし、ゆったり乗れるだろうと思ってたら、メチャクチャ混んでる…。
指定席もほぼ満席で、ボクの席の隣にも、すでにおばちゃんが座ってました。
今まで長野経由で東京へ行ったことは無かったので、若干窮屈ながらも初めての車窓を楽しむ。
高崎辺りかな?群馬県は初上陸。(…電車に乗ったままだけど)
わずか1時間半、あっという間に東京へ到着。
何年ぶりだっけな?10年くらい来てない気がする。
あまりの人の多さに、思わず笑えてくる。
銀行へ寄った後、歩いて銀座へ向かう。
地元長野が銀座に構えたアンテナショップ『銀座NAGANO』を視察。
さすが銀座というだけあって、お客さんの入りも想定外に多いとか。
ボクの町でも、このお店に品物を卸したがってる人がたくさんいます。
長野県も東京でがんばってる姿を見届けたところで、
地下鉄[日比谷線]で秋葉原へ。
相変わらず、オタク達の欲望が渦巻いたような景観に、期待も高まるってもんです。
長野で昼食を済ませるつもりだったけど時間がなかったので、
まずはアキバで遅めのランチをとることにしました。
アキバのラーメン屋といっても色々あるでしょうが、
以前に弟氏もススメてきた『九州じゃんがらラーメン』を目指します。
今回は秋葉原をあまり予習してこなかったので、かなり手間取りましたが、
なんとかお店に到着。
ランチというにはあまりに遅い4時近くでしたが、
さすがの有名店だけあって、けっこうお客さん入ってました。
歩き回ったせいで暑くてしんどかったので、スープ系ではなくつけ麺にしました。
「つけちゃん 煮たまご入り」900円くらいだったかな?
こういうちゃんとした(?)つけ麺を食べたのは久しぶり。
美味しくいただきました。
この日はどこかに新店がオープンしたとかで、替え玉無料サービスもやってましたが、
夕ご飯食べられなくなるとつまんないので、遠慮しときました。
✽旅の拠点 新宿へ
日が暮れるまでアキバでお買い物を楽しみ、JR中央・総武線で新宿へ。
午後7時過ぎ、新宿へ到着。
はて?今日は何か催し物でもあるのかな?
ボクの住んでる田舎町だったら、こんだけ人が居たら、
それはもう年に一度のお祭りの時ですよ(笑)
人ごみを必死にかき分けホテルへ向かう。
バスもあるらしいけど、バス停なんて分かんないから歩いて向かう。
これがまあまあ遠くてしんどかった…。
今回お世話になる『京王プレッツイン新宿』へ到着。
東京都庁のぼほ裏手にある、小さなビジネスホテルですが、
割と最近出来たらしくて、奇麗でなかなか良い。
ひと休みしてから夕食へ出発。
ちょっと歩きましたが、『もうやんカレー大忍具』へ到着。
お酒も飲めるカレー屋さんということで、
食べログでも新宿エリアの2位から3位にランクされてる有名店のようです。
せっかくなので「スペシャルセット(チキンカレー)」(1,900円くらい)を注文。
ちょっと酸味のある、変わった味のカレーです。
体にも良いとアピールしていたので、薬膳カレー的なモノなんでしょうか?
辛さが20段階(!)から選べるんですが、よく分からないのでとりあえず4にしときました。
店員さん曰く「5でもしっかり辛い」とのことだったので。
ところがこれが4でもけっこう辛いのよ。
辛さ20って一体どうなっちゃうの?
チキンも柔らかく、セットに入れたアボカドも美味しく、全体的に満足でしたが、
キャベツのサラダが多すぎて食べきれませんでした。
ごめんなさい。
お腹満杯で若干苦しかったですが、夜の副都心を散歩して帰りました。
都庁の展望台に上がってひとり寂しく夜景でも見ようかと計画していましたが、
時間も遅い上、入り口もよく分からなかったので諦めました。
いや、もうこれAKIRAの世界でしょ。
こうして旅の初日が終了しましたが、すでに足が悲鳴をあげておりました。
「明日は…いっぱい…歩かなきゃ…」と、
心の中でつぶやきながら眠りにつく東京初日でした。
つづく
…いや、長過ぎるわこの日記!
1畳半畑で小さな秋の収穫祭
庭いじりが大好きなお母ンは、ウチの狭い狭い庭にたくさんの花や木を植えてガーデニングを楽しんでいるが、その一角に小さな畑をこしらえて野菜なんかも育てている。
今年はミニトマトが豊作で食卓によく上がったけど、今日はそろそろ自慢の『落花生』が穫れ時なので、「部屋でミニカー眺めて悦に入る暇があったら、落花生掘りでも手伝いなさい」と、お声がかかったのであります。
正直めんどくせぇなと思ったわけですが、「もしかして、またお宝トミカが発掘されるかも♡」という下心が芽生えたため、カメラ片手に久々に “お母ン菜園” へと赴いてみたのです。
ほんの、たたみ1.5畳分ほどの小さな畑なんだけど、久しぶりに覗いてみると、色んなモノが所狭しと植えられておりました。
今年はゴーヤーもよく成りました。
いくつかの実が1本ずつ成長する感じなんだけど、1本穫ると次のヤツに栄養がまわってまた大きくなって…という風にどんどん穫れるのが面白かった。
今成ってるのは5本目と6本目くらいかな?
パプリカも、まだまだたくさん穫れそう。
シシトウも収穫できました。真っ赤なヤツはいかにも辛そうだ。
そして本命の落花生掘りへ。まずはお母ンがお手本とばかりに鍬を差し込む!
ズボッ! 落花生がお目見えしました。
想像してたよりたくさん付いてると思ったんだけど、どうやら成長してない実が多かったらしいので、結局他の株はもう少し様子を見ることになりました。
中身もちゃんと入ってる! 穫れたての落花生は真っ白なのね~。
コチラは惜しくも成長しきれなかった落花生くん。
なんか小ちゃい雪だるまみたいでキャワイイじゃん♡
小さな畑でもこんなにたくさんの野菜が育つとは驚きですな。
「こんなに色々植えても全部育つってことは土がイイのかね~?」
なんて知ったかぶりトークをかましたところ、
「それはワタシの腕がイイからに決まってるでしょーが!」
と、お母ンの機嫌を損ねてしまいました。
そのとーりであります! てへっ。
残念ながら、新たなるプレミア・トミカは出てきませんでしたが、実りある “秋の収穫取材” となりました。
庭から “お宝” 発掘!?
先日、庭仕事をしていたウチのおっ母さんが、地面に埋まっていた“お宝(!?)”を掘り出して持ってきた。
どうやらボクが子供の頃に遊んでいた、古い『トミカ』らしい。
ボクは子供の頃 “自動車オタク” だった時期があり、ミニカーをいっぱい買ってもらって遊んでいた記憶は確かにある。母親談によると、外を走るクルマの名前を片っ端から言い当てるくらいの“神童”っぷりを発揮してたらしい。
そこは全然覚えてないけど。
末は「博士」か「大臣」か…と、ぬか喜びさせてしまったようで非常に申し訳ない…。
そのうちクルマからも興味が離れていき、持ってたミニカーたちも処分されていったと思うんだけど、どういうわけか庭先の土の中で何十年も眠っていたヤツがいたわけだ。
誰からも忘れ去られた昔のおもちゃと、こんな形で再会するのはちょっぴり感動的で、何かタイムカプセルを掘り起こしたような嬉しさも感じてしまうのです。
ドロドロで可哀想なので、キレイキレイにしてあげましょう。
…昔のトミカなら、もしかしてプレミア付いてるかもしれないし。
(ふっ…イヤな大人になっちまったぜ…)
ブクブク…。
キラリーン☆ キレイになりました。
齢39にもなって、トミカと一緒にお風呂に入るとは思いませんでしたがね…。
さすがにサビっサビのハゲっハゲなので、たとえレア種でもプレミアは付かないでしょうが、こんなにボロボロでもちゃんとドアが開くし、どこも欠損してないのは、さすが天下のトミカさんと言えますな~。
サスもバッチリ生きてます!
(おもちゃのクルマにサスペンションの概念を取り入れたのにはホントに感心する)
ウラを見てみますと、車種はトヨタの『MARK II 2600 グランデ』であることが判明。
1978年製ってことは、ボクが3才か4才くらいの時に買ってもらったおもちゃが、実に36年の時を経て手元に戻って来たことになる。
何か不思議な感動が込み上げてくるなぁー。
No.69ってのは当時のシリーズ番号でしょうか? よく見ると、ナンバープレートにも「・・69」と刻印されている芸の細かさ!
1/65サイズってことは、今ちょこちょこ集めてる『Kyosho』さんのF1ミニカーとほぼ同スケールってことになりますか。
並べるとこんな感じ。
余談だけど、この連休に愛知県方面に買い物に行って来て、中古おもちゃ屋さんで買って来たトミカがあるので、ついでにお披露目しちゃおう。
トミカコーナーで目に止まったので買ってきてしまいました。
トミカって、そんなに興味がなかったので、F1っぽいシリーズもあるって知りませんでした。フォーミュラルノーって何だろう? 右のヤツなんか、その名も『レーシングカー』って大雑把さが素敵すぎるww 『非売品』ってトコも何かミステリアスだ。
精密な『Kyosho』シリーズとは正反対のモッサリしたフォルムが、また違う魅力があって良いのですな~。
もう1個 “一目惚れ” して買って来たのが、この『ローラー車』。
どこかのお子様に散々遊び倒されて、クタクタになったこの感じが、何とも言えない味わいを醸し出していてイイ! 実際使い込まれた重機ってこんな感じに剝げちょろけていくから、妙にリアリティあるんだよね~。
こんなのが中古で170円で売られてたりするわけだから、トミカにハマる人の気持ちも分かる気がするなー。
ボクも深入りしないように気をつけよう…。
思わぬところで再会したトミカに魅せられて、自動車オタクが再燃しそうな、あるいはアンティーク・トミカの世界に目覚めてしまいそうな、そんな秋のひとときでしたとさ。
『新開鋳造部』果てなき挑戦の日々。
先月から試行錯誤している、『カププラ木』の “プラキャスト複製試験” の経過報告です。
【第三次 カププラ木・複製試験】
前回までの型ではラチが空かないようなので、半分に切った残りの型で続きをやってみました。
最早、きれいに仕上げる事ばかり考えてもいられない状況なので、幹の裏側に湯口を設ける工法に変えてみたいと思います。
…やっぱり通気口が足りないのでしょう。キャストがうまく入っていきません。
結果は…
当然この有様…。
やっぱりキーポイントは空気穴だ!
【第四次 カププラ木・複製試験】
もう、バリが増えることもお構いなしに通気口を増やしてみます。
湯口も広くして、とにかくスムーズにキャストが流れることを優先に補正してみました。
左から順に、「幹に通気口2通」「根っこに通気口2通」「通気口なしで湯口極太」「幹と根っこにそれぞれ通気口2通」という仕様になっております。
一番右の型で形成出来なければ、もうこの工法自体諦めるしかないでしょう…。
流してみた結果は…
!!
明らかに今までとはキャストの埋まり方が違います!
ちゃんとすべての通気口にキャストが入ってますね~。
もう原型を止めないくらいバリだらけですが、今までで一番カタチになっております。
一つずつ差をつけてみたつもりですが、今回はおしなべてどのブロックもキャストが良く流れ込んでいました。ちなみに、最初の画像と左右が反転してますので、通気口を4本開けた本命の型は一番左のモノになります。やっぱり一番出来が良かったようです。
バリを取ってきれいに整形しました。
試験に試験を重ね、不出来な型を改良しながら、ようやくここまで辿り着きましたっ!
これでようやく量産体制に入れる……
…ほど甘くはないか…。
試験を終えて…
今回は色々と勉強になりました。
そもそも設計の段階から間違っていたこともあって、修正にずいぶんと労力を費やしてしまいましたが、通気口の重要性や必要なキャストの量など、今後の量産に向けて良いデータが取れたのでひとまず満足です。
初めてキャストを流し込んだ時はテンパって溶液をこぼしたりしてましたが、何回もテストしたことで流し込みのイイ練習にもなりましたわ。
今後の量産に向けては、今回の試験結果を踏まえて、もっと使いやすい型を設計したいと思っています。
出来るか分からんけど…。
以上、『新開鋳造部』プラキャスト初試験の報告を終わります。
『新開鋳造部』運用開始しました。
お久しぶりの更新ですが、前々からやってみたかった “プラキャスト複製” に手を出してみたよ、というレポートになります。
たまには粘土でもこねてフィギュアでも作って、シリコン型でバンバン複製すれば、金儲けの種になるんじゃね?という野望も秘めつつ、とりあえず練習というか、どんなモノができるのか実験をしてみたわけです。
手っ取り早く “在りモノ” でやってみようと思ったわけですが、現在構想中の『新・第3セクター敷設計画』における、『カププラ木・造林事業』を兼ねた試験を開始することといたしました。
何を言っとるのかワケ分からんと思いますが、要はコレ↓を量産したいんであります。
カプセルプラレールの「山レールセット」なんかに、たま~に付いてくる「木」です。
将来的に大きいジオラマを作りたいので、なんとかコイツを大量複製できないかと考えておりました。
弟氏の協力を得て材料を一通り揃え、ネットで情報を拾いながら、とりあえずやってみたんですが、結果からお伝えすると…まぁ失敗したわけです。
使った事もない材料で、やった事もない工法に挑むからには当然の結果とも言えますが、失敗の中にも色々な発見ができましたので、高価なシリコンが若干ムダになりましたが、練習としては有意義だったに違いありません。
…いや、負け惜しみじゃないっスよ!
ちなみに、今回参考にさせていただいたのはコチラのブログ。
http://ameblo.jp/c-toys/entry-10896615413.html#main
まぁ、手っ取り早く検索トップに来た情報なんですが、とても丁寧に説明してくれてるので、大いに勉強になりました。
「私もプラキャスト複製で億万長者になりたいわぁ~」という方は、ウチではなくてこの方のブログを参考にしましょうね。
それでは、発足したばかりの『新開鋳造部』によるヘッポコ鋳造試験の結果をご覧ください。
【第一次 カププラ木・複製試験】
詳しいやり方は説明しませんが、まずは原型を半分油粘土に埋めるところから始めます。
はい!勘のイイ方なら、もうお気づきですよね!
実はもうこの時点で第一の失敗をしているのです。
このやり方では、鋳造後に幹の台座の部分が引っかかって、出来上がった鋳物を取り出せないのです!一般的な横置きを選ばなかったのは、出来上がり時に縦のパーティングラインができるのを避けたかったからなのですが、鋳物が取り出せなければ型としては機能しませんよね。
…ああ、全国のモデラーのみなさんが鼻で笑うのが聞こえてきます…。
この失敗に気付いたのは、シリコンを流し終えてひと息ついた時でした。
無情にも『失敗型・上』が、ガッチリと出来上がってしまいました。
シリコンってキメ細かくてすごいね~。粘土面の微妙な凹凸や側面に貼ってたダンボールの質感まで忠実に再現されてます。…なんか木綿豆腐みたいw
一応、打開策もぼんやりと思いついたので、このまま進める事にしました。
ここまでやってしまったからには後にも引けませんので。
下の型をさらに半分ずつ作る方法も考えられましたが、初挑戦でそれはリスクが高そうだったのでやめました。
ここで第二の失敗というか、もうひとつ大きなリスクに気が付きました。
プラキャストは2種類の液体を混ぜて化学反応させプラスチックを生成するわけですが、その反応時間が極端に短いことがわかりました。
今回は欲張って1回の流し込みで、できるだけたくさん生産しようと目論んでたのですが、キャストの硬化リミットである約1分という時間では、8個分の材料は到底流しきれないと思ったわけです。
そこで思い切って、型を半分に切断することにしました。
糸ノコとかも持ってないので、カッターで無理矢理ザクザク切りました。
どちらかの原型が露出しても仕方なし…という覚悟でやってみましたが、運良くに真っ二つにすることができました。
ベリベリとシリコンを剥がしてみます。
一応ちゃんと出来上がっているようです。
ここで第三の失敗を発見。ダボ穴が深過ぎたようで、シリコンが流れきってませんね。またひとつ勉強になりました。
さて、どうやって幹を取り出すかというと…もう、横を切って出すしかないんでスナ!
ここも、原型にキズが付くのは承知の上で、救出作業にかかります。
なんとか取り出せました。型が壊れるギリギリのところで、無理矢理引き抜く感じです。シリコンの柔らかさと耐久性に可能性を賭けたわけですが、シリコンの精度のおかげで何とかなったようなもんでスナ。
プラキャストを流し込んだ時も同様に、このわずかなスリットから取り出すことになるのですが、プラキャストの耐久性によっては取り出す時に折れる可能性もあるわけです。こんなやり方では、型もそのうち壊れるでしょう。
とにかくキャストを流し込むところまでやってみたいので、湯口から流路を掘ってみます。空気穴もコレじゃダメなんだろうな~と思いつつ、とにかくやってみる…。
ここまで長かった!いよいよプラキャストを流し込むぜぇっ!
そして第四の失敗!というかもう大惨事!
あまりにもキンチョーし過ぎたために、プラキャストを混ぜてる時にドバッと机にこぼしました。もうテンパリまくりで写真なんか撮る余裕ナシ!
混ざると有毒ガスを発するという、火気厳禁の劇薬が手に付きまくっています!
ヒィィィィィィィっ! 死ぬん?オレ死ぬんっ!?
そうか、これが手袋をしなくてはいけないという第五の失敗なのかっ!
それでもビチョビチョになりながら流し込みはやってみました。
ところが、下の空気穴からキャストが漏れてきたのに、液体がほとんど入っていきません。やはりあんな通路一本では流れていかないようですね。当たり前かw
そしてこの負の産物…。
第六の失敗、プラキャスト余り過ぎ。無用のプラスチック塊ができあがりました。
もったいないオバケが出そうなので、捨てずにとっておいてプラスチック彫刻でもしようかしら…。たぶんやらんけど…。
それにしてもプラキャストってば不思議な物体よね。あんなサラサラの液体を混ぜたら、ものの2~3分でカチンコチンのプラスチックになるんだから…。
苦労の末出来上がったモノがコチラです。
チ~ンという鐘の音が聞こえて来そうな出来映えでスナw
一番下の型にしかキャストが入っていませんでした。
それでも1個は出来たのか…と思いきや…
裏側はこんな有様…。結局大きな空気だまができてしまったってことですかね?
というわけで、初めてのプラキャスト流し込み…見事に失敗!
【第二次 カププラ木・複製試験】
メゲてばかりもいられない!この失敗をバネに、型に改良を加えてみましたっ!
とにかくキャストが流れるように、流路を広くして各型に空気穴を通しました。
これは出来たでしょう~?
…あれ?また鼻で笑われてます?
それはこの結果を見てからに…!
今度は十分流れ込んだ感じだ!キャストの余りもそれほどないし、何と言っても今度はこぼさなかったもんね~♪(それが普通だ!)
出来たかな~?
をっ!? 4個ともカタチになってる!
さっすが俺氏!2回目にしてこのクオリティーとは、やっぱり天才か~?
…と思いきや…
すんません、凡人でしたっ!
というわけで、かなり出来の悪い型になってしまいましたが、じわじわと完成に近づきつつある気がします。この型自体には汎用性がないので、これを突き詰めても仕方ないのですが、今後の参考にするためにも、もう少し改良を加えてみたいと思います。
今回一番印象に残った事は、シリコンゴムは高いけど扱いやすくて汎用性が高い!という事でしょうか。
慣れてくればプラキャスト複製も楽しいかもね~。
次回、第三次試験の結果をお楽しみに!
オトナのホビー。オトナの休日。
ズッダッ、ズッダッ、ズッダッ、ズッダッ、ズッダッ ドネネ、ネノネノネノネノネノネノッ、ドネネ、ネノネノネノネノネノネノ、デデンッ…デデンッ…デデンッ…デデンンッッ… (↑今回も、もちろん ♪トゥルースね!)
いよいよマクラーレン・ホンダのF1模型が完成する日がやってきました。
細々とした内部構造も組み上がってフロアと一体になり、あとはカウルを被せて前後ウイングとタイヤを取り付ければ、出来上がりとなります!
そして、ついに完成です!!
バーーーン!マクラーレンMP4/4でぇ~す!
素晴らしい!この洗練されたフォルム!コンパクトなボディ!
そして、変速式プルバックゼンマイ!(←これはホントに面白い仕掛けだが)
いや~ジョーク、ジョーク。
ちょっと舞い上がって、わざと画像を間違えちゃっただけです。
…まぁ、こういう日記は後から振り返ると、こッ恥ずかしいだけですがね。
本当の完成品はコチラです!
Mclaren Honda MP4/4 ついに完成!!
う~ん、カッコイイ! いや、洗練されてるわ、ホントのハナシ!
苦節1年と半年くらい?長かった模型作りの旅も、ようやく終わりとなりました。
途中の日記でもグチりましたが、前作のMP4-23と比べてもシンプルなマシンのはずなのに、制作期間が長く、とても制作にてこずる難敵でしたわ。
まぁ、苦労が多かった分、喜びもヒトシオというわけで、今回もバシバシと写真を撮りましたので、(それなりに)精巧な1/8モデルのお姿を、たっぷりとご覧ください。
なお、自室では狭過ぎて撮る場所がなかったので、居間の “コタツの上” で撮影に臨んだため、写真の仕上がりが極めて “和風” になっていることをご了承ください。笑)
どうですか~? V6ターボエンジンが奏でる “ホンダ・サウンド” が聞こえてくるようでしょう~? ボクなんか撮影中に、隣のキッチンでオカンが湧かしてるヤカンの音がエキゾーストに聞こえたくらいですからねっ!(ねっ!…じゃねーよ!)
ちなみに、全巻購入特典としてもらった『セナ人形』ですが、今回は搭乗を遠慮していただきました。…乗せるのすごく面倒くさそうなので。
またの機会に、ちゃんと乗ってもらいますから!
さて、今回お楽しみがもう一つあるのを忘れてはいけません。
そう、前作の1/8モデル『マクラーレン MP4-23』との共演です!
この同スケールの2台が並ぶところを見たいがために、今回の模型への投資を決めたようなもんですからね。
それでは、時を越えて相見えることになった、2台のチャンピオン・マシンの共演をご覧ください!
ババーーーン!
スミマセン、スミマセン!
いや…ほら、これってお笑いの定石でしょ?
もうしませんから。
それにしても、今日久しぶりにコンビニ行って来て良かったな~。
こんなタイミングでこの2台の “プルバック・カー” が手に入るなんて奇跡的だわ。
でわ、迫力満点の1/8スケールモデルの共演を、たっぷりとご覧ください!
いかがでしたでしょうか?
真俯瞰から見たときの “コタツ感” がハンパないのはご容赦いただくとして、2台並ぶとやはり迫力が出て良いでスナ〜。
時代が変わればマシンも変わるもので、同じワークスのマシンでもここまで変貌を遂げるというのを、間近で観察・比較できるのは面白いですわ。
…この瞬間のためにボクは20万……いや、やめておこう。
オトナのホビーですからねっ!コレは☆
でわ最後は、オトナらしく “廊下” で遊んで終わりといたしましょう!
《実況》
さあ、『片田舎GP』もクライマックスとなってまいりました!
“2階の廊下ストレート” で主導権を握るのは、セナか?ルイスか?どちらだ!?
グアアアアアアアアアアンンン……!
わずかにセナかっ!?
ブアアアアアアアンンン……!!
セナだぁぁぁぁぁ!(乗っとらんけど…)
さすがホンダV6ターボ!2008年製の “空力モンスター” を寄せつけません!!
そして鬼門の “階段前ヘアピン” への侵入だっ!
ギャギャギャギャギャギャ……!
セナがインを差したぁぁぁ!
※ブログ上の演出です。実際の模型は走りませんので、ご了承ください。w
ギギギギギギギギギギィィィィ……!
ハミルトンも食い下がるが、激しいタイヤスモークを上げるばかりだぁぁ!
(まぁ、乗っとらんけど…)
そして2台は1階への階段を駆け下りるぅぅぅぅ……!
……フゥ。やりきったな、オトナとして。
まぁ、高い買い物ではありましたが、これで暫くは我が家の『押し入れガレージ』を眺めては “悦に入る” 日々が楽しめるってものです。
今回も苦戦続きの模型作りで、ディアゴスティーニさんにはモデルの出来や組み立て方についてなど色々言いたいこともあるけれど、再パーツの無償提供などそれなりに良対応してもらいましたので良しとしましょう。ありがとうございましたっ。
もう次は無いと思うけど、この流れで『M-23』とか出して、脳内予算委員会に揺さぶりをかけたりするのだけは勘弁してくださいね。くれぐれも…。
とりあえず、お疲れっした!オレ!
マクラーレン新開工場が再稼働する日
自分でも忘れかけていましたが、ディアゴスティーニの1/8 F1模型『マクラーレンMP4/4』の組み立て作業が、ここ2ヶ月ほど滞っておりました。
と言うのも、何を隠そう最終号の恒例行事 “デカール貼り” に見事に失敗したため、新しいデカールを取り寄せていたからなんですな~。
最初の1枚を貼ってる時にグシャっとなってしまい、修復不可能な状態に…。もうテンション下がりまくりだったのですが何とか気を持ち直し、部品を取り寄せようとホームページを見るも、最終号だけパーツ販売がない状態。ますますモヤモヤしながらも、いつ販売されるのかメールで問い合わせをしてみたわけです。…もちろん紳士的にね。
数日後返信されたメールを読むと、何と今回も替えのパーツ(デカールのみ)を無償で提供してくれるという神対応ぶり! 『そんなつもりじゃなかったのにな~でへへ』なんて思いながらも、メールも送ってみるもんだな~と感じていたのですが、最終号の再販パーツは生産が追いついてないとのことで、しばらく待たされることになったというわけ。
そして先日、模型のことなどすっかり忘れかけていた頃に、新デカールが送られてきたのであります。
今度は、強くこすらないように、最新の注意を払いながら、苦行への再挑戦が始まりました。
予備があるとはいえ、気は抜けない…。
もう本当に丁寧に丁寧に、慎重に慎重に作業を進め、貼ってみた結果が…
Ahhhhhhhhhhhh!!
結局うまく貼れないという地獄絵図。もう、才能ないわ自分…。
残されたチャンスはもう少ない。同じ様にやっても絶対うまく貼れる気がしないのです。かなり絶望的な気分になりながらも、ふと今回デカールと一緒に送られて来たお手紙が目にとまった。
『さらに確実に貼る方法』なんてやり方が書いてある。
初めっから最終号に書いとけよ!と思いつつも、書いてある通りにドライヤーを使って丁寧に貼る方法を試してみる。
貼れた! う~ん、でもちょっと惜しい。
さすがにパーツの継ぎ目のところは途切れてしまいました。それでも最初に比べたら、上出来な仕上がりですよ。あとは途切れたところを黒塗料で修正しました。
あ~もう、1枚貼るのもひと苦労だよ!
そんなこんなで、残り3カ所のデカールも “ドライヤー作戦” により、なんとか貼りきることができました。フゥーーーーーッ!
結局4カ所すべて1回ずつ失敗したので、再デカールまで全て使い切るギリギリの攻防となりました。
…もう、ホントに疲れた…。
前作『MP4-23』と比べると、今回はデカールの数も圧倒的に少ないんだけど、難易度は格段に高かった気がします。1つの絵柄がデカイので、定着が難しいんでしょうか? ディアゴスティーニの対応ぶりから推測してみても、失敗した人が多かったんじゃないかと思われます。
それにしても、今回のメインカウル以外の箇所は、ロゴ等はあらかじめプリントされていたのに、どうしてここだけユーザーに貼らせようとするんでしょうか。今回に限っては、“頼むから最初からプリントしといてくれよっ!”と切に願うばかりでした。
ホントに神経すり減った…。
さて、デカール地獄を乗り越えて、マシン作りもいよいよ佳境に入ってまいりました。
最終号を前に “ホンダ・エンジン” も組み上がり、テンションも若干アップ⤴︎
主要部分をダイキャストで作り、ズッシリとした量感まで再現しようとしたところが、ディアゴスティーニのこだわりなのかな?
例のごとく、本体に組み付けるともう細かいところは覗けなくなるだろうから、今が見納めです。
そして、かなり前に完成していたリアセクション・ギアボックスとエンジンを連結。
ほらやっぱり! 細かく作り込んだ “こだわりのクラッチディスク” には、もう二度とお目にかかれません!
何の為に中までスミ入れしたんだ~?と言いたくなるような、複雑な気分…。
リア・セクションが完成!
ホントは、パイプをつないだりするのが相変わらず “無理ゲー” だったりしたけど、書き出すときりがないから、もういいや…。
それでも、最終型が見えて来るとテンションも上がってきますなぁ。
完成まであと少し。うまくカタチになるとイイけど…。(もはや、渇望…)