東京ひとり旅 ~エヴァを見に行ったら庵野秀明にも会えた夏 2015~ 【序:運命に導かれしオッサン】
270日ぶりのご無沙汰です。
ちょっとしたコトでは更新されないことで定評のあるスナブログですが、
この連休にちょっとしたコトがありましたので、
久々に日記にシタタメたいと思います。
アラフォーおっさんの東京一人旅の記録ですが、
話も長くなりそうなので3回くらいに分けて書きたいと思います。
ご興味のある方だけお付き合いください。
もしかしたら東京観光を考えている方にも
役立つかもしれないし、役立たないかもしれません。
信じるか信じないかは、アナタ次第です!
✽TOKYO計画 ニーマルイチゴー
さて、今回の旅のきかっけは、
地元長野県で『エヴァンゲリオン展』が開催されるのを知ったからでした。
同県内とは言え、ボクが住んでる田舎町から開催場所の長野市までは結構距離があるので、「せっかく長野市まで行くなら、ついでに東京まで足を延ばそうか…」
というのが今回のTOKYO計画であります。
ボクの大好きなエヴァンゲリオンの “展” ですから、人ごみを避けてゆっくり見たい!
…ということで、人生初の有給休暇も取得して、ハリキッて臨んだわけです。
とは言っても、相変わらずの寂しい一人旅ですし、東京へ出ても何処を観光するわけでもなく、ひたすらにおもちゃを買い漁り、行列ラーメン店・有名カレー店を食べ歩く…という計画でした。
ホテル探しをした時期がちょっと遅かったのですが、
運良く新宿のビジネスホテルが取れたので、新宿を中心に
『中野』と『秋葉原』を行ったり来たりするような計画を立てました。
新宿にホテルが取れたことで、動きやすかったこともありますし、
この “新宿” というキーワードが、
後の奇跡を呼び込むきっかけとなったのでありました。
(詳細は次回エントリー【破】で明らかに!?)
✽旅のはじまり ~ やっぱりエヴァはすごかった
7月17日金曜日。
ド平日の朝7:00の電車に乗って、旅が始まりました。
長野市まで各駅停車・普通列車の長旅です。
東京まで2泊旅行となると、それなりにお金もかかるので、
ケチれるところはケチります。
途中の松本駅にて。帰りに乗る予定の「スーパーあずさ」が待機中。
この連休は運悪く台風11号が来たため、電車が止まらないか心配でした。
この時刻なぜか台風とは関係ない山梨で大雨が降っており、
スーパーあずさが午前中運休という不安なアナウンスも流れてくる。
ちなみに、今回は荷物を減らしたくてデジカメを持って行きませんでしたので、
写真は、4年落ちのガラ・ケータイ画質となっております。悪しからず。
電車に揺られること約3時間、ようやく長野市に到着しました。
アルピコバスに乗り展示場へ。
ここが今回『エヴァンゲリオン展』の長野会場に選ばれた『水野美術館』です。
玄関先には日本庭園もある、純和風な美術館でした。
普段は日本画や陶芸作品などを展示しているようですが、
なんでこんな所でエヴァ展が開催されたんでしょうね?
…金か?政治か?
そんなことをモヤモヤ考えながら入場すると…
明らかに和風テイストにマッチしない、ムラサキ色の物体が!?
純和風な背景の前で、初号機さんがカッコつけてらっしゃいます。
やっぱり平日とあって、お客さんもそんなに居ない。
有給を取って正解だったと確信する。
おじさんたち、絶対にエヴァなんて見たことないでしょ?
…というような老夫婦まで来てたのが印象的だった。(孫の付き添いとか?)
まずは3階の展示スペースより見学。
テレビシリーズの現物セル画がありました。
画像は買ってきた図録を写したものです。(勝手に載せたら怒られるかな?)
有名どころのシーンばかりチョイスしてあって見応えありました。
エヴァという作品は、当時のテレビアニメのクオリティーを格段に引き上げたと言われていますが、実際のセル画を見ると、本当に細かく描いて作り込んであるんだ…
ということが分かります。
やっぱりエヴァは偉大である。特にテレビ版は。
考えてみると、セル画レスになった今となっては、
今後こういったモノを見られる機会も少なくなるでしょうねぇ(しみじみ)
あと、展示を見始めて良いと感じたところが、館内に響いていいた「音」。
たぶん空調の音だと思うけど、微かに『ゴォォォォォォ…』と響く音が、
なんか“セントラルドグマ”っぽくて臨場感ありました(笑)
2階の展示スペースにはナマ原画や直筆の設定資料が多数展示してありました。
庵野監督やその他著名な原画マンが描かれたナマの線を見られて感涙モノ。
欲を言うと、どなたが描いたものなのかも掲示して欲しかった。
新劇場版のモノが主だったのですが、CGだと思ってたところが、
けっこう手で描かれているんだ…とビックリしました。
爆発・煙は庵野アニメの真骨頂ですが、使途が死んで液状になって流れ出すシーンとか
まさか手描きだと思ってなかったので驚きました。
今やCG技術が発達し過ぎて、煙や水の表現もリアルに作れるようになったから、
エヴァのような“極限にまで達したアナログ仕事”は貴重かもしれませんね。
その“手描き仕事の凄さ”というのが、なぜか新劇場版ヱヴァの画面から伝わって来ないのが残念なところ。
そこが宮崎アニメとの決定的に違うところだと思うのですが…。
仮設変電所や電柱など、ホントに緻密に描いてあって感心するばかり。
これも、あれも手描きだったのか!…の連続でした。
こんな複雑な電柱のカットも…
何枚もの絵が重ねられて作っているのでした。
展示場でも、こんな感じに原画を並べてあって分かりやすかったですね。
「安全フレーム」の外に描かれたB地区を拝めるのも、原画ならではの醍醐味!
使途の設定資料。欄外に落書きがしてあったりして笑える。
暫し時間を忘れて見入っていましたが、
この後新幹線に乗らなきゃいけないので、時間を忘れちゃいけないのです。
もう少し早く来て時間をとればよかった…と、少し後悔しました。
もうひとつ、ちょっとだけ後悔したのが、味も素っ気もない前売り券をコンビニで発券してしまったこと。
絵が付いた当日券を現地で買い直そうかと真剣に悩みましたが、それだけのために1,000円出すコトはないだろうと思い踏みとどまりました。
代わりにポストカード買いました。
正午過ぎ、展覧会には満足しながらも、後ろ髪を引かれる思いで水野美術館を後にする。
✽夢の大都市 TOKYOへ
さて、電車で東京へ行くとなったら、今はコレに乗らない手はないでしょう。
13:02発 E7系 北陸新幹線『はくたか』562号で東京へ!
平日だし、ゆったり乗れるだろうと思ってたら、メチャクチャ混んでる…。
指定席もほぼ満席で、ボクの席の隣にも、すでにおばちゃんが座ってました。
今まで長野経由で東京へ行ったことは無かったので、若干窮屈ながらも初めての車窓を楽しむ。
高崎辺りかな?群馬県は初上陸。(…電車に乗ったままだけど)
わずか1時間半、あっという間に東京へ到着。
何年ぶりだっけな?10年くらい来てない気がする。
あまりの人の多さに、思わず笑えてくる。
銀行へ寄った後、歩いて銀座へ向かう。
地元長野が銀座に構えたアンテナショップ『銀座NAGANO』を視察。
さすが銀座というだけあって、お客さんの入りも想定外に多いとか。
ボクの町でも、このお店に品物を卸したがってる人がたくさんいます。
長野県も東京でがんばってる姿を見届けたところで、
地下鉄[日比谷線]で秋葉原へ。
相変わらず、オタク達の欲望が渦巻いたような景観に、期待も高まるってもんです。
長野で昼食を済ませるつもりだったけど時間がなかったので、
まずはアキバで遅めのランチをとることにしました。
アキバのラーメン屋といっても色々あるでしょうが、
以前に弟氏もススメてきた『九州じゃんがらラーメン』を目指します。
今回は秋葉原をあまり予習してこなかったので、かなり手間取りましたが、
なんとかお店に到着。
ランチというにはあまりに遅い4時近くでしたが、
さすがの有名店だけあって、けっこうお客さん入ってました。
歩き回ったせいで暑くてしんどかったので、スープ系ではなくつけ麺にしました。
「つけちゃん 煮たまご入り」900円くらいだったかな?
こういうちゃんとした(?)つけ麺を食べたのは久しぶり。
美味しくいただきました。
この日はどこかに新店がオープンしたとかで、替え玉無料サービスもやってましたが、
夕ご飯食べられなくなるとつまんないので、遠慮しときました。
✽旅の拠点 新宿へ
日が暮れるまでアキバでお買い物を楽しみ、JR中央・総武線で新宿へ。
午後7時過ぎ、新宿へ到着。
はて?今日は何か催し物でもあるのかな?
ボクの住んでる田舎町だったら、こんだけ人が居たら、
それはもう年に一度のお祭りの時ですよ(笑)
人ごみを必死にかき分けホテルへ向かう。
バスもあるらしいけど、バス停なんて分かんないから歩いて向かう。
これがまあまあ遠くてしんどかった…。
今回お世話になる『京王プレッツイン新宿』へ到着。
東京都庁のぼほ裏手にある、小さなビジネスホテルですが、
割と最近出来たらしくて、奇麗でなかなか良い。
ひと休みしてから夕食へ出発。
ちょっと歩きましたが、『もうやんカレー大忍具』へ到着。
お酒も飲めるカレー屋さんということで、
食べログでも新宿エリアの2位から3位にランクされてる有名店のようです。
せっかくなので「スペシャルセット(チキンカレー)」(1,900円くらい)を注文。
ちょっと酸味のある、変わった味のカレーです。
体にも良いとアピールしていたので、薬膳カレー的なモノなんでしょうか?
辛さが20段階(!)から選べるんですが、よく分からないのでとりあえず4にしときました。
店員さん曰く「5でもしっかり辛い」とのことだったので。
ところがこれが4でもけっこう辛いのよ。
辛さ20って一体どうなっちゃうの?
チキンも柔らかく、セットに入れたアボカドも美味しく、全体的に満足でしたが、
キャベツのサラダが多すぎて食べきれませんでした。
ごめんなさい。
お腹満杯で若干苦しかったですが、夜の副都心を散歩して帰りました。
都庁の展望台に上がってひとり寂しく夜景でも見ようかと計画していましたが、
時間も遅い上、入り口もよく分からなかったので諦めました。
いや、もうこれAKIRAの世界でしょ。
こうして旅の初日が終了しましたが、すでに足が悲鳴をあげておりました。
「明日は…いっぱい…歩かなきゃ…」と、
心の中でつぶやきながら眠りにつく東京初日でした。
つづく
…いや、長過ぎるわこの日記!