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スナブログ

何モナイ…ガ、ソコニアル。イナカグラシノ日々。

東京ひとり旅 ~エヴァを見に行ったら庵野秀明にも会えた夏 2015~ 【急:人生で最も庵野に近づいた夜…いや、物理的な意味で】

旅日記

✽諦めない気持ちで掴んだ、ひと握りの奇跡

 

旅行出発の5日前、日曜日の夜の事でした。

ひと通り旅行計画を作り終え、何げにメールチェックをしていた時、ニコ動からのお知らせメールが目に留とまりました。
「日本アニメ(ーター)見本市」の劇場上映会を開始する、という内容でした。
これまでの見本市の作品はすべてネットで見ていたので上映自体には興味なかったのですが、庵野秀明をはじめとするスタジオカラーの製作陣が一堂に会するという『初号上映会』というイベントがちょっと気になりました。


場所は「新宿バルト9」という映画館。TBSラジオの映画評論コーナーでおなじみの、ライムスター宇多丸さんが夜な夜な通っているという映画館じゃありませんか!
上映会の日付を見ますと、ちょうど東京へ出ている7月18日土曜日。新宿のホテルに泊まっている時に、新宿へ庵野秀明がやって来るのか…。何と言う偶然!
そう考えた途端、急にこのイベントに興味がわいて来たわけです。

 

チケットは4,000円と、ちょっとお高くて、抽選制になってるようでした。
この時点で時計を見ると11:30頃。
画面をよく見ると抽選の申し込み締め切りがその日の0:00となっています。

どうしても行きたいイベントというわけではなかったので、間に合わなければ別にいいや…くらいの気持ちで、締切30分前に手続きをはじめたのです。

チケットはローソンチケットでの発券になるのでポンタカードの登録が必要。
ところが、カードが入った財布が1階の居間にかけてあるズボンのポケットに入りっぱしな事に気がついた。もう夜中なので、1階で寝ているであろうお母ンの部屋を通って財布を取りに行くのは不可能でした。
諦めようかと思った時、よく調べてみると名古屋時代に旧アドレスでポンタカードを登録していたことが発覚。

刻一刻と迫る締切時間を横目に見ながら、

メールアドレスがなぜか変更できない。
→予備で作ったYahooメールがあったことを思い出す。

クレジットカードも1階の財布の中だ!
→使ってない別のカードが部屋にあった!

…というような、小さな攻防を繰り返し、それでも何となく諦めきれずに粘り続け、締切3分前にようやく抽選予約の受付に成功したのでした。

 

 

そんな苦闘の夜から2日後、抽選結果の日です。

 

ハッキリ言って全然期待してませんでしたが、結果はなんと当選!!

嬉しいような、つまんないところで運を使っちゃったような、複雑な気分でしたが、
やっぱり正直なところ嬉しいよね!
あんなにバタバタもがきながら、ギリギリで申し込んだチケットが当たったということで、余計に感慨深かったかもしれません。

 

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ホテル直下のローソンにて無事に発券できました。

 

 

テレビとか雑誌でしか見た事ない人たちが、いま眼前に…!

 

そんなわけで、偶然手にした絶好のチャンスによって、今回の旅がより有意義なものになろうとしていました。

7月18日土曜日 20:00
ボクは宇多丸さん行きつけの映画館「新宿バルトナイン」に居ました。

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シアターに入ると、スクリーンの前にズラリと椅子が並べられておりました。
20:30 イベントが始まると、ニコ生「同トレス」でお馴染みの山田幸美アナと氷川竜介氏が登場してきました。
平静を装っていたボクですが、「おぉ〜ナマ氷川だ〜」と、やはりボルテージも上がって来る。
程なくして、庵野秀明監督をはじめとする、“見本市”に参加した監督の方々が登壇してきました。
鶴巻和哉前田真宏平松禎史本田師匠…アニメのクレジットで名前を見ることしかできなかったトップクリエイターたちがゾロゾロと現れる光景は、どこか現実離れしている。
ボクの席は割と前の方のF列だったので、これまたラッキーだったと思う。
数メートル先のすぐ手が届きそうな距離に、憧れのクリエイターたちが座っているというのは、何とも不思議な感覚でした。

監督さんたちのトークセッションに入る前に、劇中で声を当てている山ちゃんとメグさんからの音声メッセージが公開されました。
スクリーンに画が出るのかと思いきや、音声のみ…。ちょっと拍子抜けしましたが、おふたりのフリートークが、まるで練りに練り込まれた漫才のように面白くて、終始笑いが絶えませんでした。

一方、楽しいイベントにしたいという運営側の想いとは裏腹に、やはり近年のアニメ制作事情の話題になると、見通しの暗い重たい話しに…。
世間ではアニメ(ーター)見本市の企画自体の有意性を問われても来ましたが、壇上で思わずこぼれ出る庵野監督の本音を聞いていると、本当に業界をなんとかしたいという気持ちが伝わって来るようでした。

ボクもあと10歳若ければ、スタジオの門を叩いたんだけどな〜…なんつって。

いや、これまでアニメーション作りの真似事みたいなことはいくつかやって来ましたが、やっぱりボクには向いてないと思っちゃうんだよね〜。
同じ絵を何枚も描くの苦手だわ〜(悲)

1時間ほどのトークショーはあっという間に終わり、サイン色紙の抽選会へ。
(この辺りからはニコ生で放映されてないかと思います。)
この運気の流れで行ったらボクの席番号が呼ばれてもおかしくはない…
と思っていましたが、ボクの運もここで尽きたようです。
あとでニュースサイトで見て知りましたが、このサイン色紙がけっこう描き込まれていて、当たった人たちは本当にラッキーでしたね〜。

抽選会のあとは業務的な行事があり、取材陣によるフォトセッション(撮影取材)が行われていました。
テレビカメラも入ってたみたいだし、業界の裏側がちょこっと見えたのも面白かったです。

 

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(サイトから写真を拝借しちゃいました。この人たちのすぐ目の前に自分も居た…というのは、振り返ってみても不思議な感覚…)

http://animatorexpo.com/news/97

 

トークイベントが終わり、庵野監督たちも降壇したので、もう帰っても良いくらいの満足度でしたが、実は上映会はここからが本番。
日本アニメ(ーター)見本市 第1期作品・全12話と、第3期より先行3話、合計15本の短編作品が一気に上映されるのです。

山田アナからの「全部で2時間くらいありますけど…」というアナウンスにひっくり返りそうになりましたが、鶴巻和哉氏や前田真宏氏ら数名の方が「私たちも付き合います!」と言って客席に上がってくれたのがとても心強かったです。

ちなみに、彼らはE列・F列あたりの端っこで見る段取りになっていたようで、ボクの席から5・6席隣に座ったのでビックリしました。すぐ隣に前田真宏たちが…!と思うと、やっぱり興奮を抑えられないですよね〜。
周りの人たちも「えっ?こんなとこで見るの? 近ぁーー!」という雰囲気でした。

 

自分の場合、見本市作品については、27インチiMacのフルスクリーンで見ていましたが、やっぱり劇場スケールで見ると迫力も全然違います。
鶴巻監督も「大画面で見るのが楽しみです」と言ってましたが、どんな感想を持ったのでしょうかね〜。

ほとんどの作品が一度見た映像でしたが、そのクオリティとスピード感に圧倒され、飽きる事なく見終わることができました。

上映後には会場が大きな拍手で包まれました。

ひとつだけ後悔するならば、用意していた質問用紙をちゃんと提出するべきだったかな〜と。
「質問用紙は入り口の回収箱に入れてください〜」というアナウンスを聞いたのが、席に着いた後だったので、躊躇しちゃったんだよね〜。
日本アニメ(ーター)見本市のオープニング作品募集に参加した身として、ぜひとも確認しておきたいことがありましたので。
一応ここに載っけておこうかな〜。何かの間違いで、彼らの目に触れるかもしれないし…。

 

質問

●第1期で募集した『オープニング・ムービー』ですが、
  応募数は予想より多かったですか? 少なかったですか?

庵野監督ご自身も、近年のアニメ制作状況において、過酷な仕事に対して満足な報酬が支払われていないという問題を提起され続けていますが、今回の作品募集にもその辺りの配慮がやや欠けるのではないか、という意見が私の周りでもありました。」

 

要望の欄には…

「オープニング応募作品全てに、プロからの寸評を贈ってほしいです。
それによって、私をはじめ多くのクリエイターが励まされ、鼓舞するのではないでしょうか。次世代のクリエイターを育てるためにも、一番必要なコトだと思います!」

 

…というような、生意気なことを書いて提出するつもりでした。


あと、今回のイベントのみの特典として、ひみつのカット袋をもらいました。

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中には見本市作品のリアルスケールの複製原画がランダムで入っています。タイムシートも入ってましたが、残念ながら何も書いてませんでしたので、撮影はできませんね。アニメファンに少しでも現場の空気に触れてもらおう、という主催者側の心意気ということでしょう。


肝心の原画は…、んん〜グリッドマンか…

…正直一番欲しくないやつでした(雨宮監督ごめんなさい)

 

祭りが終わって夜が更けて…

 

大興奮のイベントが終了し、皆さん足早に家路へとつきます。

上映中も、終電が近いのか席を立つお客さんがたくさんいましたが、
それもそのはず、すでに時計は23:30をまわっております。

 

日中歩き回ってクタクタだったので、とっととホテルへ帰ろうかとも思いましたが、
ちょっと小腹も空いたので、予定どおり新宿ラーメンを食べることにしました。

 

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新宿バルト9から歩いて10分程度。『新宿ゴールデン街』というところにやってきました。

なんというか、古き良き昭和の風景的な、昔ながらの飲み屋街みたいな場所です。
狭い通りに小さい飲み屋さんとかがギュウギュウに詰まっています。
コワモテのガイジンさんが集まってるオープン・バーみたいなところもあって
ボクみたいな小心者は「白い粉でも売りつけられるんじゃないか…」と不安でしかたありません。

 

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そんなネオン街の一角にありました。『すごい煮干ラーメン  凪   新宿ゴールデン街店本館』

 

狭い路地に佇むこの店は、店内もものすごく狭い!

人が7・8人やっと座れそうなカウンター席で、お夜食をいただきます。

ここも人気店らしいけど、ちょうど空いててラッキーでした。

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その名も『すごい煮干しラーメン』(850円くらいだったかな…)

 

煮干しをメインに使ったスープということで、やはり他店のラーメンとは一味違う感じです。

いかにも手打ちといった独特のちぢれ麺が美味しく、麺を切らずにワンタン状のままぶち込んだようなものが真ん中にどーーんと入っている、非常に個性的なラーメンでした。

スープだけ飲むとピリピリとした辛さもあって、お腹が空いてるとはいえ、真夜中の胃には刺激が強すぎるかな〜という印象でした。

 

目的のラーメンも食べられて、今夜は言うことなし!

 

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週末の夜の新宿は、これからがかき入れ時…と言わんばかり。

 

ゴスロリ衣装に身を包んだ若い娘さんたちが、ものすごい長蛇の列を作っていたのは、一体何だったのか…と、気にもなりつつ、もう足が限界を通り越して一歩も歩けないボクは、おとなしくタクシーでホテルへと帰ったのでした。

 

最終日へ
つづく