スナブログ

何モナイ…ガ、ソコニアル。イナカグラシノ日々。

東京ひとり旅 ~エヴァを見に行ったら庵野秀明にも会えた夏 2015~ 【急:人生で最も庵野に近づいた夜…いや、物理的な意味で】

✽諦めない気持ちで掴んだ、ひと握りの奇跡

 

旅行出発の5日前、日曜日の夜の事でした。

ひと通り旅行計画を作り終え、何げにメールチェックをしていた時、ニコ動からのお知らせメールが目に留とまりました。
「日本アニメ(ーター)見本市」の劇場上映会を開始する、という内容でした。
これまでの見本市の作品はすべてネットで見ていたので上映自体には興味なかったのですが、庵野秀明をはじめとするスタジオカラーの製作陣が一堂に会するという『初号上映会』というイベントがちょっと気になりました。


場所は「新宿バルト9」という映画館。TBSラジオの映画評論コーナーでおなじみの、ライムスター宇多丸さんが夜な夜な通っているという映画館じゃありませんか!
上映会の日付を見ますと、ちょうど東京へ出ている7月18日土曜日。新宿のホテルに泊まっている時に、新宿へ庵野秀明がやって来るのか…。何と言う偶然!
そう考えた途端、急にこのイベントに興味がわいて来たわけです。

 

チケットは4,000円と、ちょっとお高くて、抽選制になってるようでした。
この時点で時計を見ると11:30頃。
画面をよく見ると抽選の申し込み締め切りがその日の0:00となっています。

どうしても行きたいイベントというわけではなかったので、間に合わなければ別にいいや…くらいの気持ちで、締切30分前に手続きをはじめたのです。

チケットはローソンチケットでの発券になるのでポンタカードの登録が必要。
ところが、カードが入った財布が1階の居間にかけてあるズボンのポケットに入りっぱしな事に気がついた。もう夜中なので、1階で寝ているであろうお母ンの部屋を通って財布を取りに行くのは不可能でした。
諦めようかと思った時、よく調べてみると名古屋時代に旧アドレスでポンタカードを登録していたことが発覚。

刻一刻と迫る締切時間を横目に見ながら、

メールアドレスがなぜか変更できない。
→予備で作ったYahooメールがあったことを思い出す。

クレジットカードも1階の財布の中だ!
→使ってない別のカードが部屋にあった!

…というような、小さな攻防を繰り返し、それでも何となく諦めきれずに粘り続け、締切3分前にようやく抽選予約の受付に成功したのでした。

 

 

そんな苦闘の夜から2日後、抽選結果の日です。

 

ハッキリ言って全然期待してませんでしたが、結果はなんと当選!!

嬉しいような、つまんないところで運を使っちゃったような、複雑な気分でしたが、
やっぱり正直なところ嬉しいよね!
あんなにバタバタもがきながら、ギリギリで申し込んだチケットが当たったということで、余計に感慨深かったかもしれません。

 

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ホテル直下のローソンにて無事に発券できました。

 

 

テレビとか雑誌でしか見た事ない人たちが、いま眼前に…!

 

そんなわけで、偶然手にした絶好のチャンスによって、今回の旅がより有意義なものになろうとしていました。

7月18日土曜日 20:00
ボクは宇多丸さん行きつけの映画館「新宿バルトナイン」に居ました。

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シアターに入ると、スクリーンの前にズラリと椅子が並べられておりました。
20:30 イベントが始まると、ニコ生「同トレス」でお馴染みの山田幸美アナと氷川竜介氏が登場してきました。
平静を装っていたボクですが、「おぉ〜ナマ氷川だ〜」と、やはりボルテージも上がって来る。
程なくして、庵野秀明監督をはじめとする、“見本市”に参加した監督の方々が登壇してきました。
鶴巻和哉前田真宏平松禎史本田師匠…アニメのクレジットで名前を見ることしかできなかったトップクリエイターたちがゾロゾロと現れる光景は、どこか現実離れしている。
ボクの席は割と前の方のF列だったので、これまたラッキーだったと思う。
数メートル先のすぐ手が届きそうな距離に、憧れのクリエイターたちが座っているというのは、何とも不思議な感覚でした。

監督さんたちのトークセッションに入る前に、劇中で声を当てている山ちゃんとメグさんからの音声メッセージが公開されました。
スクリーンに画が出るのかと思いきや、音声のみ…。ちょっと拍子抜けしましたが、おふたりのフリートークが、まるで練りに練り込まれた漫才のように面白くて、終始笑いが絶えませんでした。

一方、楽しいイベントにしたいという運営側の想いとは裏腹に、やはり近年のアニメ制作事情の話題になると、見通しの暗い重たい話しに…。
世間ではアニメ(ーター)見本市の企画自体の有意性を問われても来ましたが、壇上で思わずこぼれ出る庵野監督の本音を聞いていると、本当に業界をなんとかしたいという気持ちが伝わって来るようでした。

ボクもあと10歳若ければ、スタジオの門を叩いたんだけどな〜…なんつって。

いや、これまでアニメーション作りの真似事みたいなことはいくつかやって来ましたが、やっぱりボクには向いてないと思っちゃうんだよね〜。
同じ絵を何枚も描くの苦手だわ〜(悲)

1時間ほどのトークショーはあっという間に終わり、サイン色紙の抽選会へ。
(この辺りからはニコ生で放映されてないかと思います。)
この運気の流れで行ったらボクの席番号が呼ばれてもおかしくはない…
と思っていましたが、ボクの運もここで尽きたようです。
あとでニュースサイトで見て知りましたが、このサイン色紙がけっこう描き込まれていて、当たった人たちは本当にラッキーでしたね〜。

抽選会のあとは業務的な行事があり、取材陣によるフォトセッション(撮影取材)が行われていました。
テレビカメラも入ってたみたいだし、業界の裏側がちょこっと見えたのも面白かったです。

 

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(サイトから写真を拝借しちゃいました。この人たちのすぐ目の前に自分も居た…というのは、振り返ってみても不思議な感覚…)

http://animatorexpo.com/news/97

 

トークイベントが終わり、庵野監督たちも降壇したので、もう帰っても良いくらいの満足度でしたが、実は上映会はここからが本番。
日本アニメ(ーター)見本市 第1期作品・全12話と、第3期より先行3話、合計15本の短編作品が一気に上映されるのです。

山田アナからの「全部で2時間くらいありますけど…」というアナウンスにひっくり返りそうになりましたが、鶴巻和哉氏や前田真宏氏ら数名の方が「私たちも付き合います!」と言って客席に上がってくれたのがとても心強かったです。

ちなみに、彼らはE列・F列あたりの端っこで見る段取りになっていたようで、ボクの席から5・6席隣に座ったのでビックリしました。すぐ隣に前田真宏たちが…!と思うと、やっぱり興奮を抑えられないですよね〜。
周りの人たちも「えっ?こんなとこで見るの? 近ぁーー!」という雰囲気でした。

 

自分の場合、見本市作品については、27インチiMacのフルスクリーンで見ていましたが、やっぱり劇場スケールで見ると迫力も全然違います。
鶴巻監督も「大画面で見るのが楽しみです」と言ってましたが、どんな感想を持ったのでしょうかね〜。

ほとんどの作品が一度見た映像でしたが、そのクオリティとスピード感に圧倒され、飽きる事なく見終わることができました。

上映後には会場が大きな拍手で包まれました。

ひとつだけ後悔するならば、用意していた質問用紙をちゃんと提出するべきだったかな〜と。
「質問用紙は入り口の回収箱に入れてください〜」というアナウンスを聞いたのが、席に着いた後だったので、躊躇しちゃったんだよね〜。
日本アニメ(ーター)見本市のオープニング作品募集に参加した身として、ぜひとも確認しておきたいことがありましたので。
一応ここに載っけておこうかな〜。何かの間違いで、彼らの目に触れるかもしれないし…。

 

質問

●第1期で募集した『オープニング・ムービー』ですが、
  応募数は予想より多かったですか? 少なかったですか?

庵野監督ご自身も、近年のアニメ制作状況において、過酷な仕事に対して満足な報酬が支払われていないという問題を提起され続けていますが、今回の作品募集にもその辺りの配慮がやや欠けるのではないか、という意見が私の周りでもありました。」

 

要望の欄には…

「オープニング応募作品全てに、プロからの寸評を贈ってほしいです。
それによって、私をはじめ多くのクリエイターが励まされ、鼓舞するのではないでしょうか。次世代のクリエイターを育てるためにも、一番必要なコトだと思います!」

 

…というような、生意気なことを書いて提出するつもりでした。


あと、今回のイベントのみの特典として、ひみつのカット袋をもらいました。

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中には見本市作品のリアルスケールの複製原画がランダムで入っています。タイムシートも入ってましたが、残念ながら何も書いてませんでしたので、撮影はできませんね。アニメファンに少しでも現場の空気に触れてもらおう、という主催者側の心意気ということでしょう。


肝心の原画は…、んん〜グリッドマンか…

…正直一番欲しくないやつでした(雨宮監督ごめんなさい)

 

祭りが終わって夜が更けて…

 

大興奮のイベントが終了し、皆さん足早に家路へとつきます。

上映中も、終電が近いのか席を立つお客さんがたくさんいましたが、
それもそのはず、すでに時計は23:30をまわっております。

 

日中歩き回ってクタクタだったので、とっととホテルへ帰ろうかとも思いましたが、
ちょっと小腹も空いたので、予定どおり新宿ラーメンを食べることにしました。

 

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新宿バルト9から歩いて10分程度。『新宿ゴールデン街』というところにやってきました。

なんというか、古き良き昭和の風景的な、昔ながらの飲み屋街みたいな場所です。
狭い通りに小さい飲み屋さんとかがギュウギュウに詰まっています。
コワモテのガイジンさんが集まってるオープン・バーみたいなところもあって
ボクみたいな小心者は「白い粉でも売りつけられるんじゃないか…」と不安でしかたありません。

 

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そんなネオン街の一角にありました。『すごい煮干ラーメン  凪   新宿ゴールデン街店本館』

 

狭い路地に佇むこの店は、店内もものすごく狭い!

人が7・8人やっと座れそうなカウンター席で、お夜食をいただきます。

ここも人気店らしいけど、ちょうど空いててラッキーでした。

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その名も『すごい煮干しラーメン』(850円くらいだったかな…)

 

煮干しをメインに使ったスープということで、やはり他店のラーメンとは一味違う感じです。

いかにも手打ちといった独特のちぢれ麺が美味しく、麺を切らずにワンタン状のままぶち込んだようなものが真ん中にどーーんと入っている、非常に個性的なラーメンでした。

スープだけ飲むとピリピリとした辛さもあって、お腹が空いてるとはいえ、真夜中の胃には刺激が強すぎるかな〜という印象でした。

 

目的のラーメンも食べられて、今夜は言うことなし!

 

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週末の夜の新宿は、これからがかき入れ時…と言わんばかり。

 

ゴスロリ衣装に身を包んだ若い娘さんたちが、ものすごい長蛇の列を作っていたのは、一体何だったのか…と、気にもなりつつ、もう足が限界を通り越して一歩も歩けないボクは、おとなしくタクシーでホテルへと帰ったのでした。

 

最終日へ
つづく

東京ひとり旅 ~エヴァを見に行ったら庵野秀明にも会えた夏 2015~ 【破:集え!オタクの聖地へ】

✽あの素晴らしいブロードウェイをもう一度

 

7月18日土曜日。東京で迎えた朝。
心配していた台風はすっかり消滅して、青空も顔を出しております。

今回は「朝食付きプラン」だったので、ホテル1Fの食堂へ。
システムがユルい…というか太っ腹なのか、朝食券などを必要としない食堂でした。
朝食付きじゃないお客さんも入れちゃうのでは…?と、余計な心配をしてみる。

 

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シンプルな朝食ですが、パンもタマゴサラダもバカにできない美味しさ。
朝からちょっぴり得した気分になる。

 

さて、東京観光は今日が本番。足にも湿布を貼りまくり、ハリキッて出発!

 

 

昨晩都庁へ上がれなかったので、朝一で副都心へ寄ってみました。

朝の副都心もなかなか壮観な眺めです。
ちなみに、真ん中に見える大きくて丸っこいのは、
ラスボスを倒した後に魔女化した魔法少女のまどかさんです。

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再び都庁へ来るも、土日は正面玄関が閉まっており、やっぱり入り方がよく分からない…。いい加減都庁は諦めて、予定通り中野へ向かうことにしました。

 

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新宿アルタ前を通過。朝も早いのでアルタビジョンも真っ暗です。
この日は土曜日なので、タモさんは来ないでしょう。(まぁ平日でも来ないが…)

 

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 JR中央・総武線で中野へ。
僕はガチの鉄っちゃんじゃないので何系電車とか分からないけど、カックイイ〜ねコレ!

 

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お隣を走るのは山手線かな? 結局今回の旅では1回も乗ることはありませんでした。
写真では分かりませんが、同じ方向へ進んでいます。
未だに単線区間が残るウチの田舎では、電車が並走するなどあり得ない。
ボクみたいに田舎在住の電車好きにとって、この光景はまさにファンタジーそのものなのです。

 

 

f:id:sunaburo:20150721223335j:plain10分程度で中野に到着。

 

まんだらけのオープンまで少し早いので、早めの昼食へ向かう。

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「中華そば青葉 中野本店」
行列必至の有名店とのことですが、まだ早いので並ばずに入れました。

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「特製中華そば」…だったかな?(900円くらい)
とんこつしょうゆって言うのかな?スープも当然のように美味しいのですが、
麺がツルシコで美味しかったです。ガラケーで撮った写真でも旨そうに写ってるもんね。

 

 

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正午近く、満を持して中野ブロードウェイへ突入!
どれだけここへ来たかったことか…!
何年も前、初めてここを訪れた時の衝撃は忘れがたく、個人的には “オタクの聖地” と崇めている場所です。

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ここは「まんだらけ」やまんだらけ」やまんだらけ」など、おもちゃやフィギュアのお店が必要以上に集結した夢の空間なのです。

 

 

 

…なのですが、結果から申しますと、今回は不作でした…。

 

10年も経って、取り扱われるおもちゃの嗜好も変わってきたんでしょうか。
印象としては、女子向けの可愛いフィギュアや食玩などが多数を占めてるように感じました。
レア物のゲームミュージックCDばかり取り揃えていた、ボクにとって奇跡のショップとも言える「音吉プレミアム」も、残念ながら姿を消しておりました…。

「くっ…来るのが遅かったか…!」

 

 

f:id:sunaburo:20150722232008j:plain結局収穫といえば、リバティで買ったカププラのみでした。

たったコレっぽっちとは、情けないじゃないか…。

 

 

期待大で臨んだブロードウェイで惨敗してしまったショックを隠しきれず、ここから少し迷走します。

「…そう言えば吉祥寺という所もオタクショップとかあるんじゃなかったっけ?」

 

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何の予習もないまま、初めての吉祥寺へ強行突入!

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…当然、玉砕しました…。
やっぱりここはだたのオシャレな街だったようです。
オタキングが住んでいるからと言って、オタクの街ではないのです…。

 

 

✽やっぱりオレたちには、この街しかねえ!

 

慌ててJRに飛び乗り、再び秋葉原へと向かいます。

「もう頼れるのはあの街しかねぇ!」

秋葉原へ着くと、昨日廻っていないお店を中心に物色をはじめることにました。

 

リバティ・ローラー作戦によって、少しずつお宝が発掘されていきます。

 

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リバティ8号館あたりで、トラブルに遭遇。
会計を済まそうとレジに行くと、メガネのお兄ちゃんがレジを開け、電卓で計算しながら黙々と数字を打ち込んでいる。

「もう少しかかりますので、店内をご覧になっててください」

…そう言われても、こっちは早く買い物済ませて次の店に行きたいのだ!
かなりイライラしながら、仕方がないのでショーケースを見て回る。

 

そしたら、こんなお宝見つけちゃいました。

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カプセルプラレールの企画モノの一種だと思うけど、正体は分からない。
分からないけど、良さそうだったので買っちゃいました♡
お値段も2,000円とお手頃(?)

ひとつ残念なのは、正面にある「999のプレート(シール)」が欠損していると思われること。まぁ、最後尾にあるシールを貼り直せばいいか…と開き直りましたがね。

 

あれだけイライラしてたのに、レジお兄ちゃんの巧妙な作戦(?)によって、思いがけない収穫を得て、複雑な気分でリバティ・ローラーを終了する。

 

駅へ戻りながら、他のお店を探す。

「おもちゃ」の看板に惹かれ近寄ってみると、真っ黒いその建物はまんだらけ 秋葉原店」でした。中野での傷が癒えてないところですが、念のために寄ってみることにしました。

 

この「念のため」が、やっぱりオタクには重要なのです。

 

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クルマコーナーのカゴの中にあったのは、無造作に放り込まれたKYOSYO ミニカーシリーズの箱の山。探し求めていたF1シリーズもザクザク出てきます。しかもさっき買ったリバティよりも相場がメチャ安い!

やっぱり頼るべきは「まんだらけさん」だよな〜♡ などと、簡単に手のひらを返すボク。未入手リストをチェックしながら、ミニカーの入った箱を次々に買い物カゴへ放り込みました。弟氏が隣に居たら言ったでしょう…。

「業者かよ」と。

 

今回の買い物旅で、間違いなく一番アドレナリンが放出されたところで、今回の買い付けは終了となりました。お財布から大量のお金も放出されてしまいました…。

 

 

アキバでの闘いを終えて、夕食へ向かいます。

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都営新宿線「神保町」へ。カレーと言えば神保町。神保町と言えばカレー。

 

下調べしておいた有名店「ボンディ」を目指す。

 

途中、ふと目に入った古本屋で、F1の本を買ってしまう。
アマゾンで買うと4,000円くらいの本が半額だったのでつい…。
後先考えず、こんなに重たい本を買ってはいけません。
しかしこの本屋さん、昔のF1雑誌とか置いてあっておもしろそう。
高いけど…。
機会があったらまた来よう。

 

本屋のオヤジさんに聞いたおかげもあって、何とかお店を見つけました。
ちょっと入り口が狭くて分かりにくい…。

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 ビーフカレーのセット(1,400円くらい)

ルーが別の器で出てくるカレーってあまり食べたことないかも。
さすがに超有名店だけあって、お肉もトロトロに柔らかく美味しいカレーでした!

 

 

 

 さて、当初のTOKYO計画では、買い物をしまくって、カレーやラーメンを食べまくって旅を終える予定でしたが、東京出発の数日前にちょっとした幸運に恵まれ、新宿でのイベントに参加できることになったのです。

すでにクタクタに疲れ果てておりましたが、最期のチカラを振り絞って新宿へ向かうのでした。一体何が待ち受けているのか…!?

 

つづく!

 

 

…あれ?やべーな、3回で終わんねーぞ、この日記。

東京ひとり旅 ~エヴァを見に行ったら庵野秀明にも会えた夏 2015~ 【序:運命に導かれしオッサン】

270日ぶりのご無沙汰です。

ちょっとしたコトでは更新されないことで定評のあるスナブログですが、
この連休にちょっとしたコトがありましたので、
久々に日記にシタタメたいと思います。

アラフォーおっさんの東京一人旅の記録ですが、
話も長くなりそうなので3回くらいに分けて書きたいと思います。
ご興味のある方だけお付き合いください。

もしかしたら東京観光を考えている方にも
役立つかもしれないし、役立たないかもしれません。
信じるか信じないかは、アナタ次第です!

 

✽TOKYO計画 ニーマルイチゴー

さて、今回の旅のきかっけは、
地元長野県で『エヴァンゲリオン展』が開催されるのを知ったからでした。
同県内とは言え、ボクが住んでる田舎町から開催場所の長野市までは結構距離があるので、「せっかく長野市まで行くなら、ついでに東京まで足を延ばそうか…」

というのが今回のTOKYO計画であります。
ボクの大好きなエヴァンゲリオンの “展” ですから、人ごみを避けてゆっくり見たい!
…ということで、人生初の有給休暇も取得して、ハリキッて臨んだわけです。

とは言っても、相変わらずの寂しい一人旅ですし、東京へ出ても何処を観光するわけでもなく、ひたすらにおもちゃを買い漁り、行列ラーメン店・有名カレー店を食べ歩く…という計画でした。

 

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ホテル探しをした時期がちょっと遅かったのですが、
運良く新宿のビジネスホテルが取れたので、新宿を中心に
『中野』と『秋葉原』を行ったり来たりするような計画を立てました。

新宿にホテルが取れたことで、動きやすかったこともありますし、
この “新宿” というキーワードが、
後の奇跡を呼び込むきっかけとなったのでありました。
(詳細は次回エントリー【破】で明らかに!?)


✽旅のはじまり ~ やっぱりエヴァはすごかった

7月17日金曜日。
ド平日の朝7:00の電車に乗って、旅が始まりました。
長野市まで各駅停車・普通列車の長旅です。
東京まで2泊旅行となると、それなりにお金もかかるので、
ケチれるところはケチります。

 

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途中の松本駅にて。帰りに乗る予定の「スーパーあずさ」が待機中。
この連休は運悪く台風11号が来たため、電車が止まらないか心配でした。
この時刻なぜか台風とは関係ない山梨で大雨が降っており、
スーパーあずさが午前中運休という不安なアナウンスも流れてくる。

 

ちなみに、今回は荷物を減らしたくてデジカメを持って行きませんでしたので、
写真は、4年落ちのガラ・ケータイ画質となっております。悪しからず。

 

 

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電車に揺られること約3時間、ようやく長野市に到着しました。

 

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アルピコバスに乗り展示場へ。

 

 

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ここが今回『エヴァンゲリオン展』の長野会場に選ばれた『水野美術館』です。

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玄関先には日本庭園もある、純和風な美術館でした。
普段は日本画や陶芸作品などを展示しているようですが、
なんでこんな所でエヴァ展が開催されたんでしょうね?
…金か?政治か?

そんなことをモヤモヤ考えながら入場すると…

 

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明らかに和風テイストにマッチしない、ムラサキ色の物体が!?

 

 

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純和風な背景の前で、初号機さんがカッコつけてらっしゃいます。

 

やっぱり平日とあって、お客さんもそんなに居ない。
有給を取って正解だったと確信する。

おじさんたち、絶対にエヴァなんて見たことないでしょ?
…というような老夫婦まで来てたのが印象的だった。(孫の付き添いとか?)

 

まずは3階の展示スペースより見学。
テレビシリーズの現物セル画がありました。

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画像は買ってきた図録を写したものです。(勝手に載せたら怒られるかな?)

有名どころのシーンばかりチョイスしてあって見応えありました。
エヴァという作品は、当時のテレビアニメのクオリティーを格段に引き上げたと言われていますが、実際のセル画を見ると、本当に細かく描いて作り込んであるんだ…
ということが分かります。

 

やっぱりエヴァは偉大である。特にテレビ版は。

 

考えてみると、セル画レスになった今となっては、
今後こういったモノを見られる機会も少なくなるでしょうねぇ(しみじみ)

 

あと、展示を見始めて良いと感じたところが、館内に響いていいた「音」。

たぶん空調の音だと思うけど、微かに『ゴォォ…』と響く音が、
なんか“セントラルドグマ”っぽくて臨場感ありました(笑)

 

2階の展示スペースにはナマ原画や直筆の設定資料が多数展示してありました。

庵野監督やその他著名な原画マンが描かれたナマの線を見られて感涙モノ。
欲を言うと、どなたが描いたものなのかも掲示して欲しかった。

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新劇場版のモノが主だったのですが、CGだと思ってたところが、
けっこう手で描かれているんだ…とビックリしました。
爆発・煙は庵野アニメの真骨頂ですが、使途が死んで液状になって流れ出すシーンとか
まさか手描きだと思ってなかったので驚きました。

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今やCG技術が発達し過ぎて、煙や水の表現もリアルに作れるようになったから、
エヴァのような“極限にまで達したアナログ仕事”は貴重かもしれませんね。

その“手描き仕事の凄さ”というのが、なぜか新劇場版ヱヴァの画面から伝わって来ないのが残念なところ。
そこが宮崎アニメとの決定的に違うところだと思うのですが…。

 

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変電所や電柱など、ホントに緻密に描いてあって感心するばかり。

これも、あれも手描きだったのか!…の連続でした。

 

こんな複雑な電柱のカットも…

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何枚もの絵が重ねられて作っているのでした。
展示場でも、こんな感じに原画を並べてあって分かりやすかったですね。

 

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「安全フレーム」の外に描かれたB地区を拝めるのも、原画ならではの醍醐味!

 

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使途の設定資料。欄外に落書きがしてあったりして笑える。


暫し時間を忘れて見入っていましたが、
この後新幹線に乗らなきゃいけないので、時間を忘れちゃいけないのです。
もう少し早く来て時間をとればよかった…と、少し後悔しました。

もうひとつ、ちょっとだけ後悔したのが、味も素っ気もない前売り券をコンビニで発券してしまったこと。
絵が付いた当日券を現地で買い直そうかと真剣に悩みましたが、それだけのために1,000円出すコトはないだろうと思い踏みとどまりました。

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代わりにポストカード買いました。

 

正午過ぎ、展覧会には満足しながらも、後ろ髪を引かれる思いで水野美術館を後にする。

 


✽夢の大都市 TOKYOへ

 

さて、電車で東京へ行くとなったら、今はコレに乗らない手はないでしょう。

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13:02発 E7系 北陸新幹線はくたか』562号で東京へ!

平日だし、ゆったり乗れるだろうと思ってたら、メチャクチャ混んでる…。
指定席もほぼ満席で、ボクの席の隣にも、すでにおばちゃんが座ってました。

今まで長野経由で東京へ行ったことは無かったので、若干窮屈ながらも初めての車窓を楽しむ。

 

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高崎辺りかな?群馬県は初上陸。(…電車に乗ったままだけど)

 

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わずか1時間半、あっという間に東京へ到着。
何年ぶりだっけな?10年くらい来てない気がする。
あまりの人の多さに、思わず笑えてくる。


銀行へ寄った後、歩いて銀座へ向かう。

地元長野が銀座に構えたアンテナショップ『銀座NAGANO』を視察。
さすが銀座というだけあって、お客さんの入りも想定外に多いとか。
ボクの町でも、このお店に品物を卸したがってる人がたくさんいます。

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長野県も東京でがんばってる姿を見届けたところで、
地下鉄[日比谷線]で秋葉原へ。

 

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相変わらず、オタク達の欲望が渦巻いたような景観に、期待も高まるってもんです。

 

長野で昼食を済ませるつもりだったけど時間がなかったので、
まずはアキバで遅めのランチをとることにしました。

アキバのラーメン屋といっても色々あるでしょうが、
以前に弟氏もススメてきた九州じゃんがらラーメン』を目指します。

今回は秋葉原をあまり予習してこなかったので、かなり手間取りましたが、
なんとかお店に到着。
ランチというにはあまりに遅い4時近くでしたが、
さすがの有名店だけあって、けっこうお客さん入ってました。

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歩き回ったせいで暑くてしんどかったので、スープ系ではなくつけ麺にしました。

「つけちゃん 煮たまご入り」900円くらいだったかな?

こういうちゃんとした(?)つけ麺を食べたのは久しぶり。
美味しくいただきました。

この日はどこかに新店がオープンしたとかで、替え玉無料サービスもやってましたが、
夕ご飯食べられなくなるとつまんないので、遠慮しときました。


✽旅の拠点 新宿へ

f:id:sunaburo:20150720224713j:plain日が暮れるまでアキバでお買い物を楽しみ、JR中央・総武線で新宿へ。

 

午後7時過ぎ、新宿へ到着。

f:id:sunaburo:20150720224737j:plainはて?今日は何か催し物でもあるのかな?

ボクの住んでる田舎町だったら、こんだけ人が居たら、
それはもう年に一度のお祭りの時ですよ(笑)

人ごみを必死にかき分けホテルへ向かう。
バスもあるらしいけど、バス停なんて分かんないから歩いて向かう。
これがまあまあ遠くてしんどかった…。

 

f:id:sunaburo:20150720224905j:plain今回お世話になる『京王プレッツイン新宿』へ到着。

東京都庁のぼほ裏手にある、小さなビジネスホテルですが、
割と最近出来たらしくて、奇麗でなかなか良い。

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ひと休みしてから夕食へ出発。

 

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ちょっと歩きましたが、もうやんカレー大忍具』へ到着。
お酒も飲めるカレー屋さんということで、
食べログでも新宿エリアの2位から3位にランクされてる有名店のようです。

せっかくなのでスペシャルセット(チキンカレー)」(1,900円くらい)を注文。

 

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ちょっと酸味のある、変わった味のカレーです。
体にも良いとアピールしていたので、薬膳カレー的なモノなんでしょうか?
辛さが20段階(!)から選べるんですが、よく分からないのでとりあえず4にしときました。
店員さん曰く「5でもしっかり辛い」とのことだったので。

ところがこれが4でもけっこう辛いのよ。
辛さ20って一体どうなっちゃうの?

チキンも柔らかく、セットに入れたアボカドも美味しく、全体的に満足でしたが、
キャベツのサラダが多すぎて食べきれませんでした。
ごめんなさい。

 

お腹満杯で若干苦しかったですが、夜の副都心を散歩して帰りました。
都庁の展望台に上がってひとり寂しく夜景でも見ようかと計画していましたが、
時間も遅い上、入り口もよく分からなかったので諦めました。

 

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いや、もうこれAKIRAの世界でしょ。

 

こうして旅の初日が終了しましたが、すでに足が悲鳴をあげておりました。
「明日は…いっぱい…歩かなきゃ…」と、
心の中でつぶやきながら眠りにつく東京初日でした。

つづく

 

 

…いや、長過ぎるわこの日記!

1畳半畑で小さな秋の収穫祭

庭いじりが大好きなお母ンは、ウチの狭い狭い庭にたくさんの花や木を植えてガーデニングを楽しんでいるが、その一角に小さな畑をこしらえて野菜なんかも育てている。

今年はミニトマトが豊作で食卓によく上がったけど、今日はそろそろ自慢の『落花生』れ時なので、「部屋でミニカー眺めて悦に入る暇があったら、落花生掘りでも手伝いなさい」と、お声がかかったのであります。

正直めんどくせぇなと思ったわけですが、「もしかして、またお宝トミカが発掘されるかも♡」という下心が芽生えたため、カメラ片手に久々に お母ン菜園 へと赴いてみたのです。

 

ほんの、たたみ1.5畳分ほどの小さな畑なんだけど、久しぶりに覗いてみると、色んなモノが所狭しと植えられておりました。

 

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今年はゴーヤーもよく成りました。

いくつかの実が1本ずつ成長する感じなんだけど、1本穫ると次のヤツに栄養がまわってまた大きくなって…という風にどんどん穫れるのが面白かった。

今成ってるのは5本目と6本目くらいかな?

 

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 パプリカも、まだまだたくさん穫れそう。

 

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シシトウも収穫できました。真っ赤なヤツはいかにも辛そうだ。

 

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そして本命の落花生掘りへ。まずはお母ンがお手本とばかりに鍬を差し込む!

 

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ズボッ! 落花生がお目見えしました。

 

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想像してたよりたくさん付いてると思ったんだけど、どうやら成長してない実が多かったらしいので、結局他の株はもう少し様子を見ることになりました。

 

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中身もちゃんと入ってる! 穫れたての落花生は真っ白なのね~。

 

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コチラは惜しくも成長しきれなかった落花生くん。

なんか小ちゃい雪だるまみたいでキャワイイじゃん♡

 

小さな畑でもこんなにたくさんの野菜が育つとは驚きですな。

「こんなに色々植えても全部育つってことは土がイイのかね~?」

なんて知ったかぶりトークをかましたところ、

「それはワタシの腕がイイからに決まってるでしょーが!」

と、お母ンの機嫌を損ねてしまいました。

そのとーりであります! てへっ。

 

残念ながら、新たなるプレミア・トミカは出てきませんでしたが、実りある “秋の収穫取材” となりました。

庭から “お宝” 発掘!?

先日、庭仕事をしていたウチのおっ母さんが、地面に埋まっていた“お宝(!?)”を掘り出して持ってきた。

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どうやらボクが子供の頃に遊んでいた、古い『トミカらしい。

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ボクは子供の頃 “自動車オタク” だった時期があり、ミニカーをいっぱい買ってもらって遊んでいた記憶は確かにある。母親談によると、外を走るクルマの名前を片っ端から言い当てるくらいの“神童”っぷりを発揮してたらしい。

そこは全然覚えてないけど。

末は「博士」か大臣」か…と、ぬか喜びさせてしまったようで非常に申し訳ない…。

そのうちクルマからも興味が離れていき、持ってたミニカーたちも処分されていったと思うんだけど、どういうわけか庭先の土の中で何十年も眠っていたヤツがいたわけだ。

誰からも忘れ去られた昔のおもちゃと、こんな形で再会するのはちょっぴり感動的で、何かタイムカプセルを掘り起こしたような嬉しさも感じてしまうのです。

 

ドロドロで可哀想なので、キレイキレイにしてあげましょう。

…昔のトミカなら、もしかしてプレミア付いてるかもしれないし。

(ふっ…イヤな大人になっちまったぜ…)

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ブクブク…。

 

 

 

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キラリーン☆ キレイになりました。

齢39にもなって、トミカと一緒にお風呂に入るとは思いませんでしたがね…。

 

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さすがにサビっサビのハゲっハゲなので、たとえレア種でもプレミアは付かないでしょうが、こんなにボロボロでもちゃんとドアが開くし、どこも欠損してないのは、さすが天下のトミカさんと言えますな~。

 

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サスもバッチリ生きてます!

(おもちゃのクルマにサスペンションの概念を取り入れたのにはホントに感心する)

 

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ウラを見てみますと、車種はトヨタの『MARK II  2600 グランデ』であることが判明。

1978年製ってことは、ボクが3才か4才くらいの時に買ってもらったおもちゃが、実に36年の時を経て手元に戻って来たことになる。

何か不思議な感動が込み上げてくるなぁー。

No.69ってのは当時のシリーズ番号でしょうか? よく見ると、ナンバープレートにも「・・69」と刻印されている芸の細かさ!

1/65サイズってことは、今ちょこちょこ集めてる『Kyosho』さんのF1ミニカーとほぼ同スケールってことになりますか。

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並べるとこんな感じ。

 

余談だけど、この連休に愛知県方面に買い物に行って来て、中古おもちゃ屋さんで買って来たトミカがあるので、ついでにお披露目しちゃおう。

 

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トミカコーナーで目に止まったので買ってきてしまいました。

トミカって、そんなに興味がなかったので、F1っぽいシリーズもあるって知りませんでした。フォーミュラルノーって何だろう? 右のヤツなんか、その名も『レーシングカー』って大雑把さが素敵すぎるww 『非売品』ってトコも何かミステリアスだ。

精密な『Kyosho』シリーズとは正反対のモッサリしたフォルムが、また違う魅力があって良いのですな~。

 

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もう1個 “一目惚れ” して買って来たのが、この『ローラー車』。

どこかのお子様に散々遊び倒されて、クタクタになったこの感じが、何とも言えない味わいを醸し出していてイイ! 実際使い込まれた重機ってこんな感じに剝げちょろけていくから、妙にリアリティあるんだよね~。

こんなのが中古で170円で売られてたりするわけだから、トミカにハマる人の気持ちも分かる気がするなー。

ボクも深入りしないように気をつけよう…。

 

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思わぬところで再会したトミカに魅せられて、自動車オタクが再燃しそうな、あるいはアンティーク・トミカの世界に目覚めてしまいそうな、そんな秋のひとときでしたとさ。

『新開鋳造部』果てなき挑戦の日々。

先月から試行錯誤している、『カププラ木』の “プラキャスト複製試験” の経過報告です。

【第三次 カププラ木・複製試験】

前回までの型ではラチが空かないようなので、半分に切った残りの型で続きをやってみました。

最早、きれいに仕上げる事ばかり考えてもいられない状況なので、幹の裏側に湯口を設ける工法に変えてみたいと思います。

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…やっぱり通気口が足りないのでしょう。キャストがうまく入っていきません。

 

結果は…

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当然この有様…。

やっぱりキーポイントは空気穴だ!

 

 

【第四次 カププラ木・複製試験】

もう、バリが増えることもお構いなしに通気口を増やしてみます。

湯口も広くして、とにかくスムーズにキャストが流れることを優先に補正してみました。

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左から順に、「幹に通気口2通」「根っこに通気口2通」「通気口なしで湯口極太」「幹と根っこにそれぞれ通気口2通」という仕様になっております。

一番右の型で形成出来なければ、もうこの工法自体諦めるしかないでしょう…。

 

流してみた結果は…

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!!

明らかに今までとはキャストの埋まり方が違います!

ちゃんとすべての通気口にキャストが入ってますね~。

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もう原型を止めないくらいバリだらけですが、今までで一番カタチになっております。

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一つずつ差をつけてみたつもりですが、今回はおしなべてどのブロックもキャストが良く流れ込んでいました。ちなみに、最初の画像と左右が反転してますので、通気口を4本開けた本命の型は一番左のモノになります。やっぱり一番出来が良かったようです。

 

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バリを取ってきれいに整形しました。

試験に試験を重ね、不出来な型を改良しながら、ようやくここまで辿り着きましたっ!

これでようやく量産体制に入れる……

 

 

 

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…ほど甘くはないか…。

 

試験を終えて…

今回は色々と勉強になりました。

そもそも設計の段階から間違っていたこともあって、修正にずいぶんと労力を費やしてしまいましたが、通気口の重要性や必要なキャストの量など、今後の量産に向けて良いデータが取れたのでひとまず満足です。

初めてキャストを流し込んだ時はテンパって溶液をこぼしたりしてましたが、何回もテストしたことで流し込みのイイ練習にもなりましたわ。

 

 

今後の量産に向けては、今回の試験結果を踏まえて、もっと使いやすい型を設計したいと思っています。

 

出来るか分からんけど…。

 

以上、『新開鋳造部』プラキャスト初試験の報告を終わります。

『新開鋳造部』運用開始しました。

お久しぶりの更新ですが、前々からやってみたかった “プラキャスト複製” に手を出してみたよ、というレポートになります。

 

たまには粘土でもこねてフィギュアでも作って、シリコン型でバンバン複製すれば、金儲けの種になるんじゃね?という野望も秘めつつ、とりあえず練習というか、どんなモノができるのか実験をしてみたわけです。

 

手っ取り早く “在りモノ” でやってみようと思ったわけですが、現在構想中の『新・第3セクター敷設計画』における、『カププラ木・造林事業』を兼ねた試験を開始することといたしました。

何を言っとるのかワケ分からんと思いますが、要はコレ↓を量産したいんであります。

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カプセルプラレールの「山レールセット」なんかに、たま~に付いてくる「木」です。

将来的に大きいジオラマを作りたいので、なんとかコイツを大量複製できないかと考えておりました。

 

弟氏の協力を得て材料を一通り揃え、ネットで情報を拾いながら、とりあえずやってみたんですが、結果からお伝えすると…まぁ失敗したわけです。

使った事もない材料で、やった事もない工法に挑むからには当然の結果とも言えますが、失敗の中にも色々な発見ができましたので、高価なシリコンが若干ムダになりましたが、練習としては有意義だったに違いありません。

 

…いや、負け惜しみじゃないっスよ!

 

ちなみに、今回参考にさせていただいたのはコチラのブログ。

http://ameblo.jp/c-toys/entry-10896615413.html#main

まぁ、手っ取り早く検索トップに来た情報なんですが、とても丁寧に説明してくれてるので、大いに勉強になりました。

「私もプラキャスト複製で億万長者になりたいわぁ~」という方は、ウチではなくてこの方のブログを参考にしましょうね。

 

それでは、発足したばかりの『新開鋳造部』によるヘッポコ鋳造試験の結果をご覧ください。

 

【第一次 カププラ木・複製試験】

詳しいやり方は説明しませんが、まずは原型を半分油粘土に埋めるところから始めます。

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はい!勘のイイ方なら、もうお気づきですよね!

実はもうこの時点で第一の失敗をしているのです。

このやり方では、鋳造後に幹の台座の部分が引っかかって、出来上がった鋳物を取り出せないのです!一般的な横置きを選ばなかったのは、出来上がり時に縦のパーティングラインができるのを避けたかったからなのですが、鋳物が取り出せなければ型としては機能しませんよね。

…ああ、全国のモデラーのみなさんが鼻で笑うのが聞こえてきます…。

この失敗に気付いたのは、シリコンを流し終えてひと息ついた時でした。

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無情にも『失敗型・上』が、ガッチリと出来上がってしまいました。

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シリコンってキメ細かくてすごいね~。粘土面の微妙な凹凸や側面に貼ってたダンボールの質感まで忠実に再現されてます。…なんか木綿豆腐みたいw

 

一応、打開策もぼんやりと思いついたので、このまま進める事にしました。

ここまでやってしまったからには後にも引けませんので。

下の型をさらに半分ずつ作る方法も考えられましたが、初挑戦でそれはリスクが高そうだったのでやめました。

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ここで第二の失敗というか、もうひとつ大きなリスクに気が付きました。

プラキャストは2種類の液体を混ぜて化学反応させプラスチックを生成するわけですが、その反応時間が極端に短いことがわかりました。

今回は欲張って1回の流し込みで、できるだけたくさん生産しようと目論んでたのですが、キャストの硬化リミットである約1分という時間では、8個分の材料は到底流しきれないと思ったわけです。

そこで思い切って、型を半分に切断することにしました。

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糸ノコとかも持ってないので、カッターで無理矢理ザクザク切りました。

どちらかの原型が露出しても仕方なし…という覚悟でやってみましたが、運良くに真っ二つにすることができました。

ベリベリとシリコンを剥がしてみます。

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一応ちゃんと出来上がっているようです。

ここで第三の失敗を発見。ダボ穴が深過ぎたようで、シリコンが流れきってませんね。またひとつ勉強になりました。

 

さて、どうやって幹を取り出すかというと…もう、横を切って出すしかないんでスナ!

ここも、原型にキズが付くのは承知の上で、救出作業にかかります。

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なんとか取り出せました。型が壊れるギリギリのところで、無理矢理引き抜く感じです。シリコンの柔らかさと耐久性に可能性を賭けたわけですが、シリコンの精度のおかげで何とかなったようなもんでスナ。

プラキャストを流し込んだ時も同様に、このわずかなスリットから取り出すことになるのですが、プラキャストの耐久性によっては取り出す時に折れる可能性もあるわけです。こんなやり方では、型もそのうち壊れるでしょう。

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とにかくキャストを流し込むところまでやってみたいので、湯口から流路を掘ってみます。空気穴もコレじゃダメなんだろうな~と思いつつ、とにかくやってみる…。

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ここまで長かった!いよいよプラキャストを流し込むぜぇっ!

 

そして第四の失敗!というかもう大惨事!

あまりにもキンチョーし過ぎたために、プラキャストを混ぜてる時にドバッと机にこぼしました。もうテンパリまくりで写真なんか撮る余裕ナシ!

混ざると有毒ガスを発するという、火気厳禁の劇薬が手に付きまくっています!

ヒィィィィィィィっ! 死ぬん?オレ死ぬんっ!?

そうか、これが手袋をしなくてはいけないという第五の失敗なのかっ!

それでもビチョビチョになりながら流し込みはやってみました。

ところが、下の空気穴からキャストが漏れてきたのに、液体がほとんど入っていきません。やはりあんな通路一本では流れていかないようですね。当たり前かw

 

そしてこの負の産物…。

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第六の失敗、プラキャスト余り過ぎ。無用のプラスチック塊ができあがりました。

もったいないオバケが出そうなので、捨てずにとっておいてプラスチック彫刻でもしようかしら…。たぶんやらんけど…。

それにしてもプラキャストってば不思議な物体よね。あんなサラサラの液体を混ぜたら、ものの2~3分でカチンコチンのプラスチックになるんだから…。

 

苦労の末出来上がったモノがコチラです。

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チ~ンという鐘の音が聞こえて来そうな出来映えでスナw

一番下の型にしかキャストが入っていませんでした。

それでも1個は出来たのか…と思いきや…

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裏側はこんな有様…。結局大きな空気だまができてしまったってことですかね?

 

というわけで、初めてのプラキャスト流し込み…見事に失敗!

 

【第二次 カププラ木・複製試験】

メゲてばかりもいられない!この失敗をバネに、型に改良を加えてみましたっ!

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とにかくキャストが流れるように、流路を広くして各型に空気穴を通しました。

これは出来たでしょう~?

…あれ?また鼻で笑われてます?

それはこの結果を見てからに…!

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今度は十分流れ込んだ感じだ!キャストの余りもそれほどないし、何と言っても今度はこぼさなかったもんね~♪(それが普通だ!)

 

出来たかな~?

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をっ!? 4個ともカタチになってる!

さっすが俺氏!2回目にしてこのクオリティーとは、やっぱり天才か~?

 

 

 

 

…と思いきや…

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すんません、凡人でしたっ!

 

というわけで、かなり出来の悪い型になってしまいましたが、じわじわと完成に近づきつつある気がします。この型自体には汎用性がないので、これを突き詰めても仕方ないのですが、今後の参考にするためにも、もう少し改良を加えてみたいと思います。

 

今回一番印象に残った事は、シリコンゴムは高いけど扱いやすくて汎用性が高い!という事でしょうか。

慣れてくればプラキャスト複製も楽しいかもね~。

 

次回、第三次試験の結果をお楽しみに!